https://mainichi.jp/articles/20210901/k00/00m/010/329000c
毎日新聞 2021/9/1 20:52(最終更新 9/1 21:22) 657文字
記者団の質問に答える菅義偉首相=首相官邸で2021年9月1日午前9時26分、竹内幹撮影
菅義偉首相は1日、衆院解散について「最優先は新型コロナウイルス対策だ。今の厳しい状況では解散ができる状況ではない」と述べた。首相官邸で記者団の取材に応じた。自民党総裁選(17日告示、29日投開票)についても「先送りは考えていない」と語った。
首相は「解散については、まず新型コロナ対策最優先であり、そんな状況にないと明快に申し上げている」とも述べた。
首相は党役員人事と内閣改造を実施した後、9月中旬に衆院解散に踏み切り、総裁選を先送りする意向だった。だが、党内から「総裁選を予定通り実施すべきだ」などと反発が強まったため、沈静化を図るべく「今の厳しい状況では」としつつ、「解散ができる状況ではない」と強調したとみられる。
政府・与党内では新型コロナ対策を切れ目なく行うために、衆院を解散せず、公職選挙法に基づく「任期満了選挙」を行う案もある。この場合は、総裁選を実施後に衆院選を行う日程となる。総裁選には岸田文雄前政調会長が出馬を表明しており選挙戦となる見通しだ。
衆院議員の任期は10月21日までで、首相は衆院選の日程について、10月5日公示、17日投開票を軸に検討している。党内の反応や新型コロナの感染状況を見極めて慎重に判断する意向だ。
加藤勝信官房長官は記者会見で、緊急事態宣言の発令中は衆院が解散できないかと問われ「少なくとも今の時点では厳しいと首相が判断した。どうなれば厳しくないのかは、ワクチン接種(の進捗(しんちょく))などいろいろな状況があり一概に申し上げるのは難しい」と述べた。【高本耕太】
毎日新聞 2021/9/1 20:52(最終更新 9/1 21:22) 657文字
![菅首相、総裁選先送り「考えていない」 党内反発沈静化図る [ひよこ★]->画像>1枚](https://cdn.mainichi.jp/vol1/2021/09/01/20210901k0000m010183000p/9.jpg)
記者団の質問に答える菅義偉首相=首相官邸で2021年9月1日午前9時26分、竹内幹撮影
菅義偉首相は1日、衆院解散について「最優先は新型コロナウイルス対策だ。今の厳しい状況では解散ができる状況ではない」と述べた。首相官邸で記者団の取材に応じた。自民党総裁選(17日告示、29日投開票)についても「先送りは考えていない」と語った。
首相は「解散については、まず新型コロナ対策最優先であり、そんな状況にないと明快に申し上げている」とも述べた。
首相は党役員人事と内閣改造を実施した後、9月中旬に衆院解散に踏み切り、総裁選を先送りする意向だった。だが、党内から「総裁選を予定通り実施すべきだ」などと反発が強まったため、沈静化を図るべく「今の厳しい状況では」としつつ、「解散ができる状況ではない」と強調したとみられる。
政府・与党内では新型コロナ対策を切れ目なく行うために、衆院を解散せず、公職選挙法に基づく「任期満了選挙」を行う案もある。この場合は、総裁選を実施後に衆院選を行う日程となる。総裁選には岸田文雄前政調会長が出馬を表明しており選挙戦となる見通しだ。
衆院議員の任期は10月21日までで、首相は衆院選の日程について、10月5日公示、17日投開票を軸に検討している。党内の反応や新型コロナの感染状況を見極めて慎重に判断する意向だ。
加藤勝信官房長官は記者会見で、緊急事態宣言の発令中は衆院が解散できないかと問われ「少なくとも今の時点では厳しいと首相が判断した。どうなれば厳しくないのかは、ワクチン接種(の進捗(しんちょく))などいろいろな状況があり一概に申し上げるのは難しい」と述べた。【高本耕太】