https://www.sponichi.co.jp/society/news/2022/02/05/kiji/20220205s00042000137000c.html
[ 2022年2月5日 05:30 ]
![習近平国家主席 プーチン大統領と蜜月アピールも開会式はゴタゴタ インドも外交ボイコット [ひよこ★]->画像>1枚](https://www.sponichi.co.jp/society/news/2022/02/05/jpeg/20220205s00042000125000p_thum.jpg)
会談を前に言葉を交わす中国の習近平国家主席（右）とロシアのプーチン大統領（AP）
Photo By ＡＰ
中国の習近平国家主席が4日夜に開かれた北京五輪開会式で、自らのためともやゆされる祭典の開会を宣言した。
開会式に合わせ訪中した外国の政府首脳らは約30人。習氏は6日にかけて歓迎会を開催し、新型コロナウイルス下で制限してきた対面外交を本格的に再開。新疆ウイグル自治区の人権侵害を問題視する米英などによる外交ボイコットをけん制、国際社会の支持を演出するのが狙いだ。開会式前にはロシアのプーチン大統領との首脳会談を行った。
ドーピング問題の制裁措置で選手が個人資格で参加するロシアだが、プーチン氏は習指導部による特別待遇で北京入り。習氏は会談で「国家の利益」を守る重要性を強調し、両国関係を歴史的に高いレベルに引き上げるよう呼び掛けた。人権問題とウクライナ情勢をそれぞれ抱える中ロ両国。米欧と対立する中で結束を示した。
一方、国際社会の非難を無視し、ミサイル発射実験を続けてきた北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記はこの日、習氏に祝電を送り、中朝関係は「何によっても壊せない不敗の戦略的関係」だと強調。対米強硬路線を取る役者がそろった格好だ。
2008年に夏季五輪が開かれ史上初の夏冬開催都市となった北京。今秋に共産党大会を控える習氏にとっては異例の党総書記3期目続投を確実にするため、成功を収めないといけないイベントだ。
習氏は先月下旬に行った国際オリンピック委員会（IOC）のバッハ会長との会談で「（コロナ感染拡大後）初めて予定通り開かれる世界的なスポーツ大会」と自画自賛。外交ボイコットを意に介さない姿勢も誇示した。
しかし、首脳らが80人以上出席した夏季五輪に比べ見劣りは明らか。中国のSNSには「開会式参加国は知らない国ばかり」と冷ややかな声も出ている。
覇権主義的な動きを強める中国への警戒が広がる中、躍起になる習氏だが、ここにきてインドが外交ボイコットを表明。2020年に両国が国境で衝突した際に負傷した人民解放軍兵士が聖火リレーに参加したことに反発したもので、インドの公共放送は開閉会式の生中継を行わないことを決定。習氏は早くもミソをつけた。
[ 2022年2月5日 05:30 ]
会談を前に言葉を交わす中国の習近平国家主席（右）とロシアのプーチン大統領（AP）
Photo By ＡＰ
中国の習近平国家主席が4日夜に開かれた北京五輪開会式で、自らのためともやゆされる祭典の開会を宣言した。
開会式に合わせ訪中した外国の政府首脳らは約30人。習氏は6日にかけて歓迎会を開催し、新型コロナウイルス下で制限してきた対面外交を本格的に再開。新疆ウイグル自治区の人権侵害を問題視する米英などによる外交ボイコットをけん制、国際社会の支持を演出するのが狙いだ。開会式前にはロシアのプーチン大統領との首脳会談を行った。
ドーピング問題の制裁措置で選手が個人資格で参加するロシアだが、プーチン氏は習指導部による特別待遇で北京入り。習氏は会談で「国家の利益」を守る重要性を強調し、両国関係を歴史的に高いレベルに引き上げるよう呼び掛けた。人権問題とウクライナ情勢をそれぞれ抱える中ロ両国。米欧と対立する中で結束を示した。
一方、国際社会の非難を無視し、ミサイル発射実験を続けてきた北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記はこの日、習氏に祝電を送り、中朝関係は「何によっても壊せない不敗の戦略的関係」だと強調。対米強硬路線を取る役者がそろった格好だ。
2008年に夏季五輪が開かれ史上初の夏冬開催都市となった北京。今秋に共産党大会を控える習氏にとっては異例の党総書記3期目続投を確実にするため、成功を収めないといけないイベントだ。
習氏は先月下旬に行った国際オリンピック委員会（IOC）のバッハ会長との会談で「（コロナ感染拡大後）初めて予定通り開かれる世界的なスポーツ大会」と自画自賛。外交ボイコットを意に介さない姿勢も誇示した。
しかし、首脳らが80人以上出席した夏季五輪に比べ見劣りは明らか。中国のSNSには「開会式参加国は知らない国ばかり」と冷ややかな声も出ている。
覇権主義的な動きを強める中国への警戒が広がる中、躍起になる習氏だが、ここにきてインドが外交ボイコットを表明。2020年に両国が国境で衝突した際に負傷した人民解放軍兵士が聖火リレーに参加したことに反発したもので、インドの公共放送は開閉会式の生中継を行わないことを決定。習氏は早くもミソをつけた。
