教育委員会とか出世で草、しかも専門性必要な部署。1はバカブーメランw
極めて希に、現場で通用しない教員を教委が引き取ることもあるが、基本的に教育委員会行きは、大出世だよ。
指導主事として引き抜かれ、行政職に転じることが一般的。行政職としてそのまま出世していくケースもあるし、定年間際に校長として戻ることもある。後者も、教育職で退職した方が退職金や年金が高くなるための御褒美的な処置。
教育委員会は、戦前が文部省が握っていた権能をGHQが分解し地方に委譲したものだから、地方の行政機関としては力が強大。
学校の統制管理だけでなく、文化財や公立美術館や歴史資料館なども管轄してるし、県議会対策班や文科省との折衝班も置かれている。
教委は出世コースなので総合的な経験を積ませるべく、人事異動のスピードが速い。その中でも文化財班は比較的のんびりでき実績を残せば定年退職後の博物館などの天下り先の確保にも繋がるので、むしろ配属されたら嬉しい部門。
もともと県庁と教育庁(教育委員会事務局)は首長を別々に公選してた時期があるくらいで、今でも独立色が強い。そのため、行政職としても上からの圧力が少なく仕事をしやすい。
校長として教育職に戻っても年金・退職金は増えるし仕事も楽。校長と聞くと学校全部を取り仕切る激務のように聞こえるが、実態は全部教頭にさせるのが一般的。
都道府県によっては、校長として戻る前に教頭を経験させることがあり、これが嫌われることはある。また、教員は好きで教師になった人も多いので、出世に興味がない人も多い。
それでも、学級経営が極めて上手く問題解決の実績や進路指導の高い実績のある人しか選ばれない。
クラスの進路指導なら、小学校は全国学力テストのスコア、中学は重点校への合格実績、高校は国公立大学への合格率が評価値となることが一般的で、その学校や校区の標準的なレベルよりかなり高い実績を出す必要がある。
あるいは、困難な学級経営上の問題を解決したことなども考慮要素になる。
いずれにせよ基本的に最優秀の人しか選ばれない。
弊害として、現場で渇望される高い指導力をもった卓越した教員ほど現場から抜けていくことになる。
結果として組織内で範とすべき傑出したリーダーがいなくなり、若手は育ちにくく、実力はないのに声だけ大きい教員がのさばり学校が荒れることもある。
ただ教育庁にいけるのは、地元の有力者の師弟であることも多い。そういった身内がいたために、なにかしらやらかした教員が教育庁に保護されたという話はあり得ない話とは思わない。あまり気分のいい話ではないが。