(CNN) 米ニューヨーク市中心部のセントラルパークで、リードを付けずに犬を散歩させていた白人女性と、バードウォッチングをしていた黒人男性が口論になり、女性が警察に通報する騒ぎがあった。この女性の勤務先の企業は26日、女性を解雇したことを明らかにした。
騒ぎは25日朝、セントラルパークの中に森林を再現した「ランブル」という一画で発生。白人女性のエイミー・クーパーさんは犬を散歩させていて、黒人男性のクリスチャン・クーパーさんはバードウォッチングをしていた。ランブルで犬を散歩させる際はリードを付けなければならないという規則がある。しかし2人ともCNNの取材に対し、エイミーさんがリードを付けずに犬を散歩させていたことが、争いの発端だったと話している。
クリスチャンさんは、エイミーさんとのやり取りの一部を動画で撮影してフェイスブックに投稿。これが何千回も共有され、ツイッターのトレンドにも浮上した。
動画の中でエイミーさんは警察に電話して、興奮した様子で「男がいるの、アフリカ系米国人、自転車のヘルメットを着けて」「その男が私を撮影していて、私と私の犬を脅している」と訴えていた。クリスチャンさんはほとんど無言だった。
犬はエイミーさんに首輪をつかまれ、振りほどこうともがいていた。
動画はクリスチャンさんの「サンキュー」という言葉で終わっている。
ニューヨーク市警によると、警官が現場に駆け付けた時には、クリスチャンさんもエイミーさんもいなくなっていた。この騒ぎに関して逮捕されたり召喚されたりした人はいなかった。
この動画が拡散すると、エイミーさんはCNNに謝罪のコメントを寄せ、「私は人種差別主義者ではない。あの男性を傷つけるつもりはなかった」と釈明した。アフリカ系米国人を傷つける意図もなかったとしている。
動画が投稿されて以来、「自分の全人生が破壊されている」とエイミーさんは打ち明け、「私はただ、怖かったんだと思う」「ランブルに1人でいれば、何が起きるか分からない。言い訳も、正当化もできないけれど」と語った。
エイミーさんが勤めていた投資会社のフランクリン・テンプルトンは26日、ツイッターを通じ、エイミーさんを即日解雇したことを明らかにした。「我々は一切の人種差別を容認しない」と強調している。
動画を撮影した理由についてクリスチャンさんは、「残念ながら私たちは、黒人男性が狙い撃ちにされる時代に生きている。この女性はそれを利用すれば自分が有利になると考えた」と話す。エイミーさんの謝罪を受け入れるかどうかという質問に対しては、「それが心からの謝罪で、今後ランブルの中では犬にリードを付けてくれるのなら、お互いに何も問題はない」とコメントした。
エイミーさんが連れていた犬は、数年前に保護施設から引き取った保護犬だった。今回の騒ぎを受けて、この犬は再びこの施設に預けられた。
https://www.cnn.co.jp/usa/35154390.html
騒ぎは25日朝、セントラルパークの中に森林を再現した「ランブル」という一画で発生。白人女性のエイミー・クーパーさんは犬を散歩させていて、黒人男性のクリスチャン・クーパーさんはバードウォッチングをしていた。ランブルで犬を散歩させる際はリードを付けなければならないという規則がある。しかし2人ともCNNの取材に対し、エイミーさんがリードを付けずに犬を散歩させていたことが、争いの発端だったと話している。
クリスチャンさんは、エイミーさんとのやり取りの一部を動画で撮影してフェイスブックに投稿。これが何千回も共有され、ツイッターのトレンドにも浮上した。
動画の中でエイミーさんは警察に電話して、興奮した様子で「男がいるの、アフリカ系米国人、自転車のヘルメットを着けて」「その男が私を撮影していて、私と私の犬を脅している」と訴えていた。クリスチャンさんはほとんど無言だった。
犬はエイミーさんに首輪をつかまれ、振りほどこうともがいていた。
動画はクリスチャンさんの「サンキュー」という言葉で終わっている。
ニューヨーク市警によると、警官が現場に駆け付けた時には、クリスチャンさんもエイミーさんもいなくなっていた。この騒ぎに関して逮捕されたり召喚されたりした人はいなかった。
この動画が拡散すると、エイミーさんはCNNに謝罪のコメントを寄せ、「私は人種差別主義者ではない。あの男性を傷つけるつもりはなかった」と釈明した。アフリカ系米国人を傷つける意図もなかったとしている。
動画が投稿されて以来、「自分の全人生が破壊されている」とエイミーさんは打ち明け、「私はただ、怖かったんだと思う」「ランブルに1人でいれば、何が起きるか分からない。言い訳も、正当化もできないけれど」と語った。
エイミーさんが勤めていた投資会社のフランクリン・テンプルトンは26日、ツイッターを通じ、エイミーさんを即日解雇したことを明らかにした。「我々は一切の人種差別を容認しない」と強調している。
動画を撮影した理由についてクリスチャンさんは、「残念ながら私たちは、黒人男性が狙い撃ちにされる時代に生きている。この女性はそれを利用すれば自分が有利になると考えた」と話す。エイミーさんの謝罪を受け入れるかどうかという質問に対しては、「それが心からの謝罪で、今後ランブルの中では犬にリードを付けてくれるのなら、お互いに何も問題はない」とコメントした。
エイミーさんが連れていた犬は、数年前に保護施設から引き取った保護犬だった。今回の騒ぎを受けて、この犬は再びこの施設に預けられた。
https://www.cnn.co.jp/usa/35154390.html