すみれ「…」
可可『…』
可可『しゅみれ…?どうしまシタ?』
すみれ「…わっ!!!」
可可「アイヤーッ──!!!?」
すみれ「ふふっ、びっくりしたでしょー?」
すみれ(たまには私も反撃するのよ!)
可可「うう…」
可可『ぐすっ…ひくっ…しゅみれぇ……』
すみれ「へっ?」
ククはちょっと押されるとべそべそしちゃうくらいが可愛い
今週すごい当たり前のように夜の可可宅にいたよねすみれ
すみれ「えっ…どうしたのよ?ちょっと驚かせただけじゃない」
可可『はぁぅ…こ…こし…ぬけちゃいマシタ…』ドサリ
すみれ「ええっ!?…大丈夫なの?」
可可『別にすっ、すみれは心配いりません!…大丈夫……』
電話口『ガシャーン!』
可可『きゃあっ!?』
すみれ「クゥクゥ!?」
可可『…ちょっと物が落ちただけデス…ククのことは本当に大丈夫だから…だいじょうぶ…』プルプル
すみれ「…」
すみれ「…わかったわ。いまからあんたの家、行くわ」
可可『えっ!?』
可可『…余計なお世話デス!オオゲサですよすみれ!』
すみれ「ええっと、あんたが気になってとかじゃなくて…私が今から行きたいから行くの!文句ある!?」
可可『!!』
すみれ『じゃ、今からすぐ向かうわね?待ってなさいよ』
可可『あっ…』
すみれ「?? どうしたのよ?」
可可『えっと…その……』
可可『電話…切らないで……』
~
すみれ「クゥクゥ?着いたわよ」
『…』
すみれ「ねえクゥクゥ?」コンコン
可可『わひゃあっ!?』
すみれ『私よ、すみれよ。玄関開けて?』
可可『あ!はい…ちょっと待ってクダサイ』
扉を開けたら誰もいないんだよね
改めてすみれに掛け直したらそもそも電話してなかったんだ…
…
カチャッ
すみれ「!」
キィ…
すみれ「クゥクゥ?」
可可「入って…すみれ…」プルプル
すみれ(うそ…手までこんなに震えて……)
こういうとき神社の娘はありがたい
可可にそういう感覚あるのかわからんが
ホラー展開とコメディ展開どっちも可能性感じるのがこわい
パタム
すみれ「あの…」
可可「?」
すみれ「驚かせちゃったのごめんなさい、クゥクゥがそこまで怯えてるだなんて知らなくて…」
可可「気にしないで…ククはすみれが来てくれたからとても安心しマス…」ギュッ
すみれ「そ、それはよかったわ…」サスサス
可可「!」
すみれ(よしっ、手の震えも収まってきて…顔色も良くなってきて良かったわ…)サスサス
すみれ(しっかし綺麗な手、してるわね)サスサス
可可「あぁぅ…///」
すみれ「ごめんクゥクゥ。触りすぎた?」
可可「ああえ?…ククは平気…デス……」
すみれ(よかった…手も赤み取り戻してきたわ)
可可「…///」
すみれ「ところで…あなたご飯は食べたの?」パッ
可可「あっ…」
可可「…いえ、ちょうど支度をしようとしてたところでシタが…」
すみれ「ふぅん、私は家でもう食べちゃったわ。良かったら私何か作るわよ?」
可可「ええっ!?いいんデスか!?ご飯まで…」
すみれ「大したもの作らないと思うけど…驚かしちゃったんだもん、私にそのくらいさせなさいよ」