0001鉄チーズ烏 ★
2018/06/07(木) 23:23:32.32ID:CAP_USER95月29日、関東学生アメフット連盟は、さまざまな証言や証拠を基に「どちらを信用すべきか火を見るより明らか」と、内田正人前監督と井上奨前コーチの主張を虚偽と認定。事実上の永久追放とする除名処分を決めた。にもかかわらず、日大側は「反則を指示していない」という前監督らの主張の真偽には触れず、第三者委員会で原因究明や運動部のガバナンス体制の検証を行うという。第三者委の調査には2カ月近くかかり、結論は7月下旬になる見通しだ。
学連は指導体制の改善などを条件に、日大アメフット部に対する出場停止処分を解除して秋のリーグ戦に出場できる道を残したが、第三者委の結論を待っていては難しい状況だ。大学側のこの姿勢には「本気でアメフット部の学生のことを考えているのか」という批判が渦巻く。そもそも、問題のプレーが起きてから、常に対応は後手後手。関学大の鳥内秀晃監督が「真相を解明する気があるのか」と怒りをあらわにしたのも当然だった。
その後の経緯を見るまでもなく、日大側に真実を解明する気はなかったと考えるのが自然だ。この問題は日大本体の権力の構造と連動しているように見える。事件の当事者となった内田前監督は田中英寿理事長の側近中の側近とされた人物。その大幹部が悪質なプレーを指示していたとなると、教育機関として大学自体の大きな問題となる。だから騒ぎが大きくならないことを願って自らアクションを起こすことをせず、謝罪したいと申し出た日大選手の行動も当初制止。関学大の抗議を受けた後も、指示の真偽に触れることなく、内田氏の監督辞任ですべてにフタをしようとしたわけだ。
スポーツを前面に出して「スポーツ日大」などとうたい、大学のブランドイメージ戦略や経営に最大限利用しているにもかかわらず、「学生の課外活動なので、あくまで部の問題として対応してしまった」(大塚吉兵衛学長)という苦しい弁明。学校法人の中では理事長、常務理事より格下の学長を説明役とし、田中理事長は公の場に出てきていない。
内田氏は常務理事は辞めたものの、人事部長、保健体育審議会局長という役職については6カ月の自宅待機。第三委の判断によっては復帰もあり得る状況だ。そもそも日大側が雇った第三者委が公正な判断を下せるのか。大きく世間を騒がせている問題にもかかわらず、2カ月かかるというのも釈然としない。「時間の経過で事件の風化を狙っているのではないか」という疑いは晴れない。
◇系列校で目撃した光景
今回の問題はスポーツの舞台で起きた悪質な反則を契機に、現在の日大の体制の闇の一端が顕在化したものと考えられる。就任10年目の理事長と、スポーツ出身の側近たち。彼らの方針に逆らえない他の幹部たち。田中理事長への権力の集中ぶりがうかがえる。
田中理事長の力の一端をまざまざと見せつけられたシーンがあった。
5年ほど前、ある地方の日大の系列高校が創立50周年を迎え、記念行事を開催した。このときの来賓トップが日大の田中理事長。学校の幹部たちがピリピリムードで田中理事長の到着を待つ中、最も緊張感を漂わせていたのが、この高校を卒業した元五輪金メダリストだった。
もちろん、日大の卒業生。その元金メダリストが右往左往しながら、くれぐれも理事長に失礼がないよう激しく動き回っていた。その元金メダリストはその高校の教職員でも日大の教職員でもなかったが、当然その学校が誇るべきスポーツ関係者。本来なら来賓としても上位にランクされる存在のはずだったが、田中理事長の前ではまるで接待係のような態度で臨んでいた。
田中理事長というのは、OBも含めた日大のスポーツ関係者にとって、それほどに怖い存在ということなのだろう。過去にいろいろと面倒を見てもらった人もいるだろうし、現在の立場でまったく逆らうことができない人もいる。田中理事長、保健体育審議会の実質トップに立つ内田正人元常務理事のご機嫌を損ねて締め付けを受ければ、自らが関わる部の予算配分や推薦入学の人数などに影響し、部の活動に深刻な影響が出る。まさに死活問題だ。だから、田中理事長や内田元常務理事の顔色をうかがい、その意向に沿って動くことになる。学内選挙のようなものがあれば、指令も出るだろう。
>>2以降に続きます
6/7(木) 18:42配信 時事通信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180607-00010001-jij-spo