https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/4376639/
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長と山田達也法務局長が10日、東京・丸の内の日本外国特派員協会で記者会見を開いた。テレビ各局が中継でつなぐなか、注目を集めたのが日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」だ。臆せず旧統一教会問題を連日取り上げ、いまや急先鋒となっている。
ただ、今回の会見中継にあたり懸念する点があった。旧統一教会側の主張をそのまま生放送することで、視聴者に誤った情報を送りかねないことだ。テレビ関係者は「世間を騒がせている問題の生中継はこの塩梅が難しい。少し遅らせて流すディレイ放送や、VTR編集するなど、各局やり方はいろいろ考えていたと思います」と話す。
そんななか、ミヤネ屋が取ったのは、専門家による〝生ツッコミ〟だった。この日は旧統一教会問題を追及する紀藤正樹弁護士、ジャーナリスト・鈴木エイト氏がスタンバイ。田中氏が話す横で2人はワイプからツッコミ続けた。
例えば、田中氏が冒頭「犯人とされる容疑者が、当法人への恨みを動機として行動に出たという報道に触れ、私どももとても心重く受け止めております。社会の皆さまにもさまざまにお騒がせしていることに、深くおわび申し上げます」と謝罪すると、鈴木氏は「謝ってるポイント違います。あくまでひとごとです」とピシャリ。田中氏が2015年の「世界基督教統一神霊協会」からの名称変更について話している際には「何を言ってるんですかね」「こんなことどうでもいいですから早く本題に入って欲しいですね」と斬り捨てた。
紀藤弁護士も負けてはいない。田中氏は会見で2009年以降、コンプライアンスに沿った活動をしており、訴訟継続案件について「メディアに出ている弁護士が発表している数字をそのまま報道している」と批判。2022年の訴訟継続案件は「5件」と強調した。
この数字について紀藤弁護士は「われわれは家庭被害の問題の相談も受けている。離婚などにかかわる家庭被害の問題は訴訟にしたがらないので、この数字に入っていない」と反論した。
会見とほぼ同時進行でツッコミを入れていく手法はネット上でも話題となり「斬新」「ミヤネ屋が1番面白い」「政治家の会見でもこのやり方は使える」など、好評だった。
「ミヤネ屋は旧統一教会問題をガッツリ取り扱うようになってから、視聴率が伸びている。宮根(誠司)さんもイケイケ。簡単にはやめないでしょう」とは前出テレビ関係者。
しばらくはミヤネ屋ひとり勝ちになりそうだ。