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街頭取材中止の「月曜から夜ふかし」、日テレ社長謝罪当日放送は通常通り 謝罪テロップなどなし
街頭インタビュー内容の“ねつ造”が明らかになった日本テレビ系「月曜から夜ふかし」(月曜・午後10時)が31日放送された。
本編開始前のミニ番組紹介で大阪での街頭インタビューでの「大阪の酔っ払いおじさん問題」と題した一般男性との受け答えの映像が流された後、「夜ふかし 始まります」のテロップが入り、番組スタート。
「大阪で個人的ニュースを聞いてみました」「夜ふかし的自由研究」「53歳を超えると幸福度が高くなっていく件」の各件が通常通り紹介されていった。
同番組については、この日、東京・汐留の同局で行われた福田博之社長の定例会見で今月24日放送回で中国出身の女性が話した内容を意図的に編集していたことを改めて謝罪。
番組の街頭取材は中止していると説明した。当該女性への配慮についても言及した。
同局は27日、同番組公式サイトを更新。街頭インタビューで、中国出身の女性が日本語でカラスに関して語ったことが、編集によって趣旨が変わっていたとし、謝罪していた。
会見では、問題が発覚したのが「オンエア当日の夜」で、「中国でSNSで話題になり、スタッフが気がついた。女性側から番組側にも連絡があった」と経緯を報告。一般人への街頭インタビューが特色の同番組だが、
「(事態を)把握した直後から、街頭取材を一切止めております。制作ルールを徹底してから再開することにしております」と街頭取材の中止を発表した。
担当の男性ディレクターに聞き取り調査を行ったとし、「(ディレクター)本人が『撮ったものを、とにかく面白くしたいと自分の判断で編集した』と申していることに尽きるかと思います。ただ、他のスタッフ陣も(オンエア前に映像の)下見をしていたものの、不適切な編集をしたことに対する気づきは、残念ながらなかった」と自浄作用が働かなかったことを認めた。
その上で当該ディレクターに関し「今後『月曜から夜ふかし』で仕事をすることはない」と明言した。
意図的な編集が行われたことについて、福田社長は「話の内容を曲げて伝えることはあり得ない話。不適切な編集は、大変不本意に思っております。番組制作のプロセスを見直し、再発防止に努めます」とし、当該番組でコンプライアンス研修を実施したと説明。
さらなる不適切事案は認められなかったことから、31日の放送を通常通り行い「番組の打ち切りは検討していない」と報告した。
また、問題が発覚した翌日に番組サイドが中国出身の女性と直接面会したといい「女性は非常に動揺している。(この日の)会見でも触れないで欲しいと要望をいただいている」ことから、
「ご迷惑をおかけした女性への誹謗中傷につながらないよう配慮することに努めていきたい」としている。