【ワシントン=加納宏幸、ソウル=桜井紀雄】「私もフェイク(偽)ニュースに少し苦しめられていますよ。あなたと同じです」。6月29日、米ホワイトハウスでの夕食会の冒頭、韓国の文在寅大統領がトランプ大統領にこう話しかけると、笑いが起きた。トランプ氏は「ありがとう。あなたと、あなたの美しくてかわいい奥さまを迎えられたことは光栄です」とお世辞で返した。
出された料理で注目されたのはビビンバだ。飯とさまざまな具材をかき混ぜて食べることから、韓国メディアは「和合と協力の意味が込められている」と好意的に伝えた。さらにメディアが注目したのは、初対面での握手だ。トランプ氏は、左手で文氏の肩に触れながら笑顔で約4秒間握手した。
トランプ氏の握手は、相手との距離を表す「握手外交」とも呼ばれ、対立するドイツのメルケル首相との3月の会談では、目も合わせず、握手に応じなかったことが話題となった。
安倍晋三首相との2月の会談では、19秒間固い握手を交わし“蜜月”をアピールした。文氏との握手は、とりあえずの友好を演出したといえそうだ。
http://www.sankei.com/world/news/170701/wor1707010015-n1.html
2017.7.1 08:07