230キロ以上離れた台湾東部の浜辺で見つかり、
カメラを受け取りに台湾を訪れた女子大学生は「今回の奇跡で台湾との縁を感じた」と感謝の気持ちを伝えました。
台湾東部・宜蘭で先月、浜辺を清掃していた地元の児童が、防水ケースに入ったデジタルカメラを見つけ、
SNSを通じて持ち主を探したところ、東京都内の大学に通う椿原世梨奈さんが、
2年半前に230キロ以上離れた沖縄県の石垣島でダイビング中になくしたものだったことがわかりました。
椿原さんは27日、カメラを見つけた児童が通う台湾の小学校を訪れ、
児童たちはカメラを見つけた時の状況を人形劇で再現して椿原さんを歓迎しました。
カメラを受け取った椿原さんは感謝の言葉を述べたうえで、
「今回の奇跡で台湾との縁を感じた。将来、日台友好の懸け橋になりたい」と話していました。
カメラを見つけた男子児童は「思い出の詰まったカメラを返せてとてもよかったです」と話していました。
また、椿原さんは「カメラが戻ってきたことより、台湾の人たちとこうした絆を持てたことがいちばんうれしい。
忘れられない出来事になりました」と話していました。
台湾では、カメラが黒潮の流れとは反対方向の石垣島から台湾にどのように流れてきたのかなど大きな話題になっていて、27日も大勢のメディアが取材に訪れていました。
■SNSで拡散 1日余りで持ち主見つかる
台湾東部の浜辺で見つかったデジタルカメラは、
東京都内の大学に通う椿原世梨奈さんが2015年に大学の入学祝いとして両親から贈られたものでした。
椿原さんの両親はともにカメラマンで、母親のかず代さんは
「大学での思い出をしっかり撮ってもらいたくて、カメラをプレゼントしました」と当時を振り返っています。
かず代さんはダイビングが好きな椿原さんが海の中の写真を撮りたいと言っていたことから、
デジタルカメラを防水ケースに入れて贈り、椿原さんはダイビングの際にカメラを持って潜り、撮影していたということです。
しかし、2015年9月、沖縄県の石垣島で一緒に潜っていた友人のボンベの酸素がなくなり、
急いで一緒に浮上した際にカメラを手放してしまいました。
両親からプレゼントされて半年ほどでカメラをなくしたことで、椿原さんはショックを受けていたということです。
カメラがなくなり、およそ2年半たった先月27日、
台湾東部・宜蘭で浜辺を清掃していた地元の小学5年の児童が防水ケースに入ったデジタルカメラを見つけました。
防水ケースは貝や海藻などで厚く覆われ、
児童の担任の先生が持ち主を見つけるため防水ケースからカメラを取り出したところ、
損傷はなく、わずかに電池が残っていて電源も入る状態でした。
カメラの中には900枚以上の画像が記録されていて、最後の日付は2015年9月7日で、
沖縄県・石垣島の町並みやダイビング中に撮影したと見られる海中の様子が写されていました。
担任の先生は持ち主を探すため、SNSのフェイスブックに画像の一部を掲載したところ、
その書き込みは瞬く間に日本や台湾のユーザー1万人以上に拡散されました。
そして、フェイスブックに掲載されてわずか1日余りで、持ち主が椿原さんだったことが判明したということです。
関連ソース画像
![【台湾】〈続報〉石垣島で2年半前に紛失したカメラ 見つかった台湾で受け取る[04/27] ->画像>3枚](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180427/K10011420441_1804271829_1804271841_01_02.jpg)
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http://2chb.net/r/news5plus/1522302563/
NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180427/k10011420441000.html