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11月25日 4時32分
政府は今年度の補正予算案について、待機児童の解消に向けた保育所の整備や高校の耐震化などを盛り込み追加の歳出を2兆円台とする方向で調整に入りました。
政府は、待機児童の解消に向けた保育所の整備費用や生産性の向上に取り組む中小企業への補助金などを盛り込んだ今年度の補正予算案の編成を進めています。
補正予算案にはこのほか、農業対策として、EU=ヨーロッパ連合とのEPA=経済連携協定の大枠合意を受け、国内のチーズや木材製品の競争力を高めるための対策費や、防災対策として公立の高校と比べて進んでいない私立高校の校舎の耐震化を進めるための費用も盛り込むことにしています。
さらに九州北部豪雨や台風による被害の復旧費用なども盛り込みます。
この結果、追加の歳出を2兆円台とする方向で調整を進めています。
一方、厳しい財政状況が続いていることを踏まえ、赤字国債は発行せず追加の歳出には昨年度の剰余金のうちおよそ2000億円を充てるほか、国債の利払い費が低金利で想定よりも少なくすむため1兆円程度をまわします。
ただ財源不足を補うため公共事業などに使い方を限った建設国債を、少なくとも数千億円規模発行することにしています。
政府はこの補正予算案を来年度予算案とともに来月、閣議決定し、来年の通常国会に提出することにしています。