北朝鮮版「タワマンの悲劇」を量産する金正恩の強迫観念
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20191213-00154693/
北朝鮮の首都・平壌のマンション建設現場で資材が地上に落下する事故が起き、巻き込まれた兵士2人が死亡したと、平壌のデイリーNK内部情報筋が伝えた。
事故が起きたのは先月初めごろのこと。市内中心部から北東に15キロほど離れた龍城(リョンソン)区域のマンション建設現場で、クレーンが型枠、添え木、かすがい、パイプを上層階に運び上げる作業を行っていたところ、途中でロープが解けてしまった。
地上には、マンションの建設に当たっていた人民内務軍8総局の兵士2人がいたが、彼らを直撃し、2人共即死した。
ーーーー
「安全措置を充分に行わず、速度戦で行っていたことで起きた(事故ではなく)事件」だと情報筋は解説した。北朝鮮では、このような事故が多発している。
北朝鮮の首都・平壌には近年、倉田(チャンジョン)通り、未来科学者通り、黎明(リョミョン)通りといったタワーマンション団地が造成された。いずれも金正恩党委員長の肝いりのプロジェクトで、「金正恩時代」を象徴するランドマークとなっている。しかしこれらの建設工事に携わった元朝鮮人民軍兵士によれば、現場では兵士や労働者の墜落事故が頻発したという。