
「ラニーニャ現象発生」か 残暑厳しく 台風情報に注意 気象庁
気象庁は10日、「ラニーニャ現象」が発生したとみられると発表しました。この現象が起きると、残暑が厳しくなりやすく、台風が日本に近い位置で発生しやすくなるということで、気象庁が今後の情報に注意するよう呼びかけています。
「ラニーニャ現象」は、南米・ペルー沖の赤道付近の東太平洋で、海面水温が平年より低くなる現象で、世界の天候に影響を及ぼすと考えられています。
気象庁によりますと、この海域の8月の海面水温は24.5度と、基準より0.6度低く、今後も海面水温の低い状態が続くとみられるということです。
このため気象庁は10日、「ラニーニャ現象が発生したとみられ、冬にかけてもこの現象が続く可能性が高い」と発表しました。
気象庁によりますと、ラニーニャ現象が起きると、赤道付近の西太平洋の海域では海面水温が平年より高くなり、日本では平年に比べて秋の初めごろは気温が高く、冬は低くなる傾向があるということです。
また、比較的日本に近いフィリピンの東の海域などで対流活動が活発になり、台風が発生しやすくなるということです。
気象庁は残暑が厳しくなることが予想されるため、引き続き熱中症に注意するとともに、今後の台風の情報についても注意してほしいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200910/k10012610911000.html