【上野千鶴子のジェンダーレス連載】「もはや結婚は『家族形成』をするためのもの。性的関係とは別です」|STORY(magacol)
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c5f6c3064bd792abcc8a725a094e277078d0147
(前略
Q.1回目では、「制度としての結婚とその変化」についてお聞きしましたが、では、これからの子どもたちが将来、「結婚すべきかどうか」を考えるときに、何を基準にすればいいのでしょうか。
基本は「家族形成」をしたいかどうか、です。
今となっては、結婚は「家族形成」以外、する動機がないから。
結婚相手はたったひとりですが、異性と性的関係を持つのは自由。セックスの相手は何人いたっていいのでは? と思います。だから、問題は「家族形成」をする気があるかということと、リアリズムとして「家族形成のコスト負担に耐えられるかどうか」です。
男性の結婚率は、はっきり所得とキレイに比例していて、単身で所得1000万円以上の男性でようやく少し婚姻率があがります。「家族形成コスト」を負担できる男しか、結婚ができなくなっています。
Q.お金がある男の人しか結婚できないっていうことですか?
そのとおりです。
だからそれでも子どもに結婚をさせたいと思っているママやパパたちは、自分たちと同じように「家族形成」を子どもにしてほしいと思うかどうかです。結婚したら“こんなに得をして有利”ではなく、「私はこの家族を持つことで楽しかったよ」って、伝えられるかどうか。
(後略