同市の1日からの降水量は100ミリを超える。平年の1・4倍以上だ。市内では大規模な地すべりの兆候が確認されており、避難中の人を含め、394世帯869人に避難指示が出されている。少なくとも10か所の天然ダムが確認されているが、雨や雪解けで地盤の緩みが進んだ場合、ダムが決壊し、下流域に被害が生じる可能性もある。
しかし、市内の避難所はすでにいっぱいで、県内の避難者も2万6000人を超える。「避難していただく場所がない」(坂口茂・輪島市長)状況だ。
孤立が続く同市 鵠巣こうのす 地区の避難所の市立鵠巣小学校では、周辺の道路で土砂崩れが複数発生している。避難所の担当者は「雨や雪、大きな揺れでさらに崩れる危険もある。いつまでここにいられるか分からない」と心配そうに語る。
土砂崩れで多くの犠牲者が出た穴水町は、役場駐車場近くの崖が崩れ、土砂の流出範囲も広がっており、土のうを積むなどの対策を取っている。天候悪化が予想される場合、町は警報が出る前でも自主避難を防災無線で促すという。
金沢地方気象台は、12日は雷を伴うほどの雨や雪が予想され、15~16日は降雪が多くなる場所もあるとしている。
石川県珠洲市の山中でも土砂崩れでせき止められて水がたまっている(3日、本社ヘリから)=佐藤俊和撮影
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以下全文はソース先で
読売新聞 2024/01/10 22:06
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240110-OYT1T50130/